8.24.2011

福島メモ2


7月から昨日まで数回福島市に帰った。
(原発から60km。避難区域外ではあるが、放射線量が高くホットスポットが点在)

新幹線を降りて福島駅構内。
大きなボードには手描きで「福島の野菜を食べてね」「福島は元気です!」等のたくさんのメッセージが一杯に描き込まれている。街には「がんばろう、ふくしま」ののぼりやポスターが目立つ。

風評被害ではなく実害である、と個人的に思っていても、これを見てしまったら正直胸が痛む。自分の考えが間違っているのでは、と大きく揺らぐ。

街には活気が出てきたように感じる。

復興、街を元気に、という点では皆思いは一緒だろう。
しかし復興の方向性については必ずしも一緒ではない。

いくつかある方向性、たとえどれかが多数であっても、
少数を排除しようとする力が働かなければいいと危惧する。

多数が正義ではない、ましてや多数であるからこそ危険だ。
後ろ盾も無く信念を曲げず主張している人がいたら、耳を傾けるべき。
多数派の後ろには誰がいるんだろうか?仮に。
枝の先までたどってみる必要があるかも知れない。

○震災後、福島県の愚政に開いた口が塞がらない。

県主導で福島県の安全アピール、観光PR。予算も出て関連事業も。雇用も生まれている。
しかし県政は、復興を純粋に考え実行している人々、その純粋さや熱意をどこか危うい所に誘導していないか?

原発事故から5ヶ月経ち、それぞれの事情から避難は無理、
ここに残って生活をして行く、腹をくくって今後の生活を模索している人も多いだろう。
実家、家族、親類も。

県外から観光で人を呼ぶ、福島の安全アピール。
その前に残らざるえない人々の生活を守る為にもっとやるべきことがあるのではないか?

車で市内を走ると、国道、県道、多くの通り沿いの雑草が伸び放題。
公園では一部表土の入れ替えをしていたが、小さな公園でも雑草が放置されているといった様相。こういう所もかなり線量が高そう、と。

家の放射線量を測り、庭や家、学校、通学路を除染、
日常で増えてしまった健康と安全を守るためにやるべきことは変わらず。
そしてまだまだ市内は詳細な線量計測と安全基準が必要な現状。

夏休みの子供達は一時的に地方へ避難していたり、残った子供達もプールや外遊びを制限されたり。窓を空けない、洗濯物を外に干さない等の対策も引き続き。

福島県、義援金90億円を返還 被害見積もり誤り余剰金(2011/8/23)
http://www.asahi.com/national/update/0823/TKY201108230213.html

義援金の返還。原発事故は震災被害とは別ということか?
避難区域外とはいえ、線量が高いが故に自主避難した人々、一時避難、または家族だけを一時避難させた人々、彼らの時間も金もストレスも補償されないのか?

個人、地域の、除染の負担を軽くする為になにか新しい組織と計画が必要では?
放射線が溜まらないように、街造りから考え直さなければいけないのでは?
各家庭、除染の作業に割く時間と労力も軽くはない。
住民の健康を守るための定期的な健康診断、新しい保険。
線量計の配布、わかりやすい除染や生活のマニュアルなど。

農家への補償だってその場しのぎの将来的なものではない。
本音と建前の狭間で揺れている。

素人考えでも、今後の福島の安全性を守る為には、新しい組織、人、金が必要だと解る。

他県への避難受け入れ要請中止も然り。
安全アピールは人口減による税収減が本音か?と勘ぐる。

まだまだ収束しない原発への不安、不信感、健康への不安。
住民のストレスは想像に難くない。

もしかしたら、こういった記事さえ、復興で一生懸命になっている住民が読んだら
不快になるのかも知れない。今は自分の意見を言い切る、ということが正直できない状況。
公務員、商売をやっている人、農家、勤め人、子供いる人いない人、持ち家の人賃貸の人。
それぞれの立場で矛盾を抱えている。そしてそれぞれがお互いの生活に関わっている。
金の話ではない、原発事故後、多くの不和や別れが生まれたことも忘れはいけない。

この記事が住民の総意ではないだろうし、
今までと同じ生活をしても問題ないと判断している人も多いだろう。
放射能は目に見ないし、気にしなければ食料はどこでも手に入る。

テレビをほとんど観ないので、こういった福島市の現状が報道されているのか
解らないが、個人的な見解を記す。

福島県ウェブサイト wwwcms.pref.fukushima.jp
福島市ウェブサイト www.city.fukushima.fukushima.jp

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